琴について

琴柱ってどんなもの?

みなさんは、お琴の音程をどうやって決めているのかしっていますか?今回はお琴の音を出すのに必要な「琴柱」について説明していきますね。

琴柱ってなあに?

みなさんはお琴の楽器を見たことがありますか?お琴は約180cmの桐の木に絃を張って弾く楽器です。中が空洞になっていて、中で反響した音が裏面の穴から出手くる仕組みになっています。でもそのままですと、絃が木にくっついてしまっているので音が出ません。そこで琴柱が必要になるのです。お琴を見たことがある方は、楽器の真ん中あたりに白いブリッジのような形のものがたくさん立っているのを覚えていると思います。このブリッジのようなものが琴柱なんです。琴柱は、箏の胴に立てて絃を支える柱で、柱を立てる位置で音の高さが変わるんです。

最初に琴柱をお琴の胴に立てるときは適当に並べて、そのあと調絃を取る際に柱を動かして調整します。お琴は13本の絃で音楽を奏でますが、曲の中で使われる音が13個だけとは限りません。むしろ臨時記号や転調などがたくさん出てくる曲の方が多いです。そんな時、調絃した音以外の音を作る方法が二つあります。一つは、左手で絃を押して音を作る方法。そしてもう一つが、柱をうごかして音をつくるという方法なんです。あらかじめ絃に印をつけておいて、必要になったら柱を上げ下げして音を作ります。このように琴柱はお琴を弾く上でとても大切なパーツとなります。

琴柱の読み方

「琴柱」は「ことじ」と読みます。琴はわかっても柱の読み方はなかなかむずかしいですよね。一般的には「はしら」か「ちゅう」なので「じ」と読める人はまずいないと思います。また、琴柱は他の呼び方もされています。

1.琴柱(ことじ)
2.お柱(お柱)
3.柱(じ)

一番よく使われているのは。「琴柱(ことじ)」です。書いてあるのを見るとわかりやすいですよね、次に「お柱」で、これは「柱」に丁寧語の「お」をつけた呼び方で上品な印象ですよね。お琴をされている方はわりと丁寧な言葉を使うので、他のものでもたとえば「お爪」「お調子を取る」など「お」をつけることが多いです。最後に「柱」。まさにその物を指す呼び方です。「すぐ柱を外して!」など急いでいるときや注意を促すために強めにいう時に使われる場合があります。

琴柱の種類

琴柱にはいくつか種類があって用途によって使い分けています。

1.小柱(こじ)
2.孫柱(まごじ)
3.三段柱(さんだんじ)
4.ひばり柱(ひばりじ)

小柱や孫柱は、通常のサイズよりも小さい琴柱のことです。調絃で低い音に合わせる際に、通常の琴柱では大きすぎて下の方ギリギリまで詰めてもまだ高くて、正しい音に合わせられない時があります。そんな時は小柱や孫柱の出番。まずは小柱で調節してみてそれでもまだダメだったら孫柱を使います。

さらにこの小柱と孫柱を一つにして三段階で調節できるようにしたのが三段柱です。小柱と孫柱2個持つより三段柱1個持つ方が調整がしやすいし、荷物も少なくて済みますので比較的よくつかう柱です。ひばり柱は、通常の柱と小柱を一つにして五段階にしたもので、より微調整がしやすくなりました。お琴は絃を締めてもらうときに張りの強さが決まりますが、一つの楽器でいろいろな曲を弾きますし、弾いているうちに緩んできて張りの強さにばらつきが出てたりします。調弦をしたら柱同士がぶつかってしまったり、想定外の低い音の曲を弾くことになったり、そういう時にこれらの柱を使って調整しながら演奏しますので、通常の柱と同じように必要なものになります。

琴柱は何で出来ている?

琴柱は何で作られているのでしょう?

昔は象牙で作られていましたが今では、象牙だけでなくプラスチック製の琴柱が多く使われています。プロの演奏家は象牙柱を使っていますが、象牙が手に入りにくく高価になってしまったのと、絃が絹糸からテトロンなどの合成繊維に変わったこと、室内だけではなくホールでマイクを通しての演奏が増えたことなど、さまざまな事情から、必ずしも象牙柱じゃなくてはいけないということは無くなってきたように思います。

特殊な形の琴柱

お琴は絃が13本なので琴柱も当然13個ありますが、その中で1つだけ特殊な形のものがあります。それは巾柱です。巾柱はその名の通り、13番目の絃「巾」にかける柱のことを指します。巾にかける柱は足が片方だけ二股になっていますので、そちらを外側に向けて木の部分にあてて立てるように立てるんです。巾は一番高い音で調弦されるため、竜角にかなり近い場所に柱がくることになります。そのため絃の張力の強さで柱が倒れないよう工夫されて、この形になっています。ですから13個ある中で巾にかける柱だけは形も立てる向きも決まってるということになります。他はどの柱をどの絃にかけても大丈夫ですし、自分でこの柱はこの絃と決めている人もいます。

まとめ

いかがでしたか?琴柱とは、お琴の胴に立てて絃を支える柱で、音を作る大切な役割を果たすものです。お琴を弾くにあたって琴柱は必要不可欠なアイテムです。象牙でもプラスチックでも落としたら欠けたり割れたりしてしまいますので、大切に扱ってくださいね。

お琴を始めたばかりの方も、続けていてもあまりよくわかっていなかった方も、お琴のことを少しでも知ってお琴のある生活を楽しめますように。

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