琴教室

教室で皆で合奏すると、お琴の楽しさが何倍にも!

12月に入っていよいよ今年も残りわずかとなりました。今年は今までとは全然違う年になった方も多いでしょう。お琴教室も、今までだったら考えもしなかったオンラインレッスンという手段を取り入れ、また、感染予防のために教室にくる生徒さん同士が会わないよう対策を立ててきました。そうやって2月以降個人のお琴のレッスンをずっと続けていましたが、やはり皆さんの我慢の限界が来ました。なんの我慢かと言いますとそれはズバリ

合奏したい!

です。

例年ですと教室では11月にお琴の演奏会、新年の初めに新春お琴コンサートがあって、皆さん合奏で参加しています。毎年6月頃に合奏で演奏する曲を決めて、夏からずっと、まずは11月の本番に向けて合奏の練習を始めます。11月のお琴の演奏会が終わるとすぐ、1月の新春お琴コンサートの合奏に取り組む、というのが1年の流れでした。

ですが今年は新型コロナウイルスの影響で11月の会が中止となり、1月のお琴コンサートも延期となってしまいました。レッスンもなるべく接触を避けるために合奏する曲ではなく、独奏曲を教えていました。

ところが7月頃からレッスンの際に、「今年は合奏はしないのですか?」とか「〇〇さんは何の曲を習っているんですか?」「△△さんの曲は合奏できますか?」という質問を生徒さんから受けることが増えてきました。そして、「☆☆さんが合奏の曲をやるなら私も同じ曲の違うパートを習って合奏したいです!」と、合奏の曲を一緒に始めたりするようになりました。こんなに生徒さんが合奏をしたがるのも、実は、お琴はソロも美しい音色が響いて良いのですが、お琴の合奏はまた全然違う楽しさがあるからなんです。

ではお琴の合奏ってどんな楽しみがあると思いますか?

お琴の合奏は、こんなところが魅力

1.幅広い音の層

お琴の合奏は、一般的に「お琴」と言われている13絃のお琴と、13絃より大きくて低音を出す「17絃」というお琴で構成されている曲が多いです。高音パートのキラキラした華やかな響き、中音パートの落ち着いたしっとりした響き、そして低音パートの重厚感のある深い響きが合わさって生まれる音楽は、本当に心が躍ります。

2.呼吸を合わせる

お琴の合奏は何人で演奏しても指揮者がいません。ではどうやって合わせるのかというと、呼吸なんです。合図は1琴のトップの人(オーケストラでいうとコンマスのような人)がしますが、全員の呼吸が揃っていないといくら合図をしても全然揃いません。皆がトップの人の呼吸を感じて一緒に息をすると、不思議とピタッと合うのです。その時の気持ち良さは言葉では伝えられないものがあります。

3.皆の結束

合奏の場合は、何人で琴を弾いていても、まるで一人で弾いているかのように合っていないといけません。難しい音運びだったり、複雑なリズムだったりと弾くだけでも大変な要素が各パートに出てきます。技術的に猛練習して個人的には弾けるようになっても、合奏するとバラバラになってしまうこともよくあります。そんな時はいつも、「みんな仲良く!」というのですが、心を通わせることがとても重要になってきます。自分を信じて、相手を信じてその一瞬を奏でる。たくさん意見を出し合って分からないところを聞き合って、お互いにアドバイスをし合って、そうやって皆でコミュニケーションを取っていくと、どんどん結束が強まってそれが結果的に良い合奏となっていくのです。教室では普段から、琴のことだけでなく色々な話をしながらお互いに理解を深めています。

4.曲の中での会話

合奏も段階が進んで技術的に合ってくると、拍を数えることから少し離れられるようになってきます。余裕が出てきて、徐々に他のパートの演奏が聞けるようになり、「ここはあのパートがメロディだから私は少し抑えよう」とか「今は私が皆を支えつつ盛り上げよう!」など、曲全体を考えるようになります。さらには「えっ!そこはそういう風に行くのね、じゃあ私はこう答えるわ」「そういう返しなら、こっちはこう行くね」など弾きながら会話が出来るようになってきます。これが合奏の何よりの醍醐味です。琴は特に余韻が短すぎも長すぎもしないので、気持ちを伝えやすいと私は思っています。だからこそお互いに思い合いながら会話をできると、琴の合奏が本当に楽しくなります。

5.達成感

皆さんの呼吸が合ってお互いに感じていることを理解しながら演奏ができると、全員で一つの作品を作り上げたという達成感を味わうことができます。練習は正直辛いこともありますが、皆で弾くとなんか楽しくて、特に盛り上がるところなんかは、全員が一緒にそこに向かっているというワクワクした高揚感が溢れちゃいます。集中して合奏のことだけを考えて、本当に一生懸命演奏した時の充実感は半端じゃありません!

琴の合奏の魅力とは

いかがだったでしょうか。お琴で合奏するってとてもワクワクすると思いませんか?お琴は楽譜が数字なので、お琴の教室に通い始めたばかりの方でも、合奏に参加しやすいんです。是非みんなで一体となった感覚を体験しにきてください。きっともっとお琴が好きになりますよ。

教室では感染対策をとりながら、合奏のレッスンも行っています。興味のある方はLINEからでも体験レッスンを受けていますのでお気軽にご連絡ください。

-琴教室

© 2024 Sayaka Kaneko