演奏会・イベント

流山市の小学校で公演してきました。

今日は久しぶりに秋晴れとなりましたね。お洗濯日和で張り切って干しました(笑)

さて、いよいよ流山市の小学校で邦楽観賞会と体験教室が始まりました。私が所属している流山邦楽三曲会では毎年11月から2月まで流山市内の小学校5年生を対象に、観賞会と体験会を実施しています。新型コロナウイルスの感染状況を考えると、今年も実行するか小学校は相当悩まれたと思うのですが、全校体育館で換気のために窓を開けて、ソーシャルディスタンスをとり、奏者も含め全員マスク着用。いつもは琴と尺八の両方を行う体験も、感染防止のために尺八は構えるだけとなり、小学校によっては体験そのものをなくすというところも。それでも流山市は、全ての小学校で公演を行うことになりました。そこには流山市長さんを始め、学校関係者の皆様の、生徒たちに対する強い思いがあることを公演に行った小学校で知りました。

先週に伺った小学校で音楽の先生が、今年は前半は学校がお休みで、始まっても運動会、音楽会、修学旅行や林間学校などの生徒たちが楽しみにしていた学校行事が全て中止、ただ学校に勉強だけしにくる毎日。外部の方にお願いしていた色々な公演や体験もキャンセルが続く中で、三曲会の皆さんが引き受けてくださったおかげで、流山市で30年以上続いている邦楽鑑賞会だけが実施できることになって、生徒はとっても喜んで指折りこの日を待っていました。何か一つでも今年の楽しい思い出を作ってあげたかったから、本当に感謝していますとお話ししてくださいました。生徒さんの小学校生活において一つの大切な思い出になるよう、しっかりと伝えなければいけないと改めて気持ちが引き締まりました。

観賞会は楽器の紹介を織り交ぜながら、古典から現代曲までバラエティーに飛んだ曲目で和楽器の音色や音楽をお伝えします。演奏の間生徒さんの様子を伺っているとみんな前のめりで、説明もうんうんと大きく頷いたり、キラキラした顔で真剣に聴いていました。尺八の説明の時に即興で今大人気の曲を演奏したら、「うわ〜!」「これって!」と一斉に笑顔になってくれました。

そしていよいよ体験。初めて触るお琴を前にしてどの顔も真剣そのもの。少しでも長く体験して欲しいと、2回繰り返して弾いてもらったのですが、ほとんどの生徒さんが初めから上手に弾けて、ずっと「本当に初めて弾いたの?」「お琴に向いてるから初めてみない?」とスカウトしっぱなしでした!2回目にはさらに上手になって自分なりにコツをしっかり掴んで弾けていました。弾くだけでなく糸を押すというお琴の特徴的な奏法があるのですが、それも顔を真っ赤にしながら挑戦して、見ているみんなも応援。できると拍手が沸き起こって、誇らしげに「やったー!」とか指についた糸の跡を見ながら「痛ってー」とか素直な感想を言い合っていました。もう一回弾いていいですか?と何度も並ぶ女子や、琴楽しい〜と楽器から離れない男子などそれぞれ体験を楽しんでくれたようです。

私の琴教室に来ている小学生の生徒さんが、学校がお休みの時はお琴を弾いてお友達と会えない時間を埋めていたと言っていましたが、何年か経ってこの年を振り返った時に、琴の体験教室が楽しい思い出として生徒さんたちの心の中に残ったら、私たちの存在する意味があるな〜と思いました。

音楽は心を育てると言われていて、お子さんに習わせたい習い事として一度は考えると思います。ですが同時に楽器は曲を弾けるようになるまで時間がかかるものが多いのと、個人の先生につくことが多いので少し構えてしまう親御さんも多いようです。特にお琴のような伝統楽器はとっつきにくいイメージを持たれがちですが、お琴の音色は美しく柔らかで気持ちを癒してくれますし、少し体験しただけの生徒さんが弾けてしまうように、始めるのがとても簡単な楽器で、お子さんの習い事にはピッタリです。お子さんの楽しみが少ないこの時期だからこそ、習い事として琴を始めてみませんか。

教室では随時、体験レッスンを承っています。お気軽にご連絡ください。

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