今日は久しぶりに青空が広がりましたね!
最近は和のブームが来ていると言われていて、お箏の音楽もYouTubeやInstagramに動画が沢山UPされたり、TVのBGMでも流れるようになりましたが、まだまだ実際に見たり触ったりする機会は少ないようです。私も小学校公演などで体験をしてもらいますが、みなさん初めて触った!とか、教科書で見た琴があるだけという返事が返ってきます。自己紹介をすると、琴を弾く人に初めて会ったと言われます。そして皆さんいろいろな質問をしてくれます。普段触れないし知らないからこそ、疑問がたくさんあるみたいです。
そこで今日は、お琴について一番聞かれる質問の中から3つ選んでお話ししようと思います。
琴についての3つの質問
1.琴の長さ|琴についての3つの質問
YouTubeをご覧になったことがある方はお気づきかもしれませんが、UPされている動画はほとんどが演奏している人と弾いている場所だけとか、手元のアップだけとかでお琴全体が映っていないと思いませんか?その理由は、実はお箏がとても長い楽器で、全体を撮ると映像がすごく小さくなってしまうからなんです。では、お箏の長さってどのくらいだと思いますか?
正解は180cm。ちょっとした男性の背丈くらいの長さがありますよね。私は大人の中でも小さい方なので、持ち歩いていると知らない方からよく「大丈夫?」と話しかけられます。ありがたいことに一緒に持ってくださる方もいて、何度も人の優しさに触れることが出来ました。
この長さがあるからこそ、1つのお琴で3オクターブほどの広い音階が出せます。様々なジャンルの音楽を演奏することが出来るのです。
2.琴の重さ|琴についての3つの質問
180cmもあったら相当重いのでは?と思われがちですが、意外や意外、重さはそれほどでもないのです。
重さは大体6kg。お米5キロとそれほど変わらない感じですよね。パッと楽器を両手で持ってもらった方は「案外軽い!」と口を揃えて言います。長さの割にそんなに重くないのはなぜかと言いますと、琴という楽器は1本の木をくり抜いて作っているので中が空洞だからです。ただ、運搬する時はサーフィンボードのように横にして片手で持ちますので、あの長さでバランスを取りながら運ぶのは、神経も使いますし慣れるまでちょっと大変です。ちなみに、くり抜いた裏側の木の掘り方は職人の技の見せ所で、ここの掘り方で楽器の共鳴の仕方が変わり、音色が変わってきます。
3.木の材質|琴についての3つの質問
さて、先ほど木をくり抜いて、と言いましたが、では、お箏は何の木から造られるのでしょう?
ヒントは、昔はお嫁入り道具にもなった木です。
答えは「桐の木」です!桐は日本の気候にとても合っている木で、湿気が多いと水分を吸って乾燥すると水分を吐き出します。また、燃えにくく抗菌作用もあるという素晴らしい木なんです。ですので、いざという時に大切なものを桐箪笥に入れておけば災いから守ってくれるという親心から、昔は女の子が生まれるとお庭に桐を植えて、お嫁に行く時に箪笥にして一緒に持たせたのです。このような特徴に加えて、木が柔らかいので音色がとても優しくなって、お琴という楽器にピッタリなのです。昔の人の知恵ってすごいですよね!
琴に触れてみたくなった方へ
今日は琴について一番聞かれることの多い、琴の長さと重さ、そして何の木かということをお話ししました。
琴という楽器について少しはイメージができましたか?
大きな楽器ではありますが音色は繊細で美しいという、魅力たっぷりのお琴を始めてみませんか?
お琴に興味がある方は、無料体験レッスンや、オンラインでのレッスンも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください♫