11月に入り、今年もいよいよ1ヶ月となりましたね!
1日は会社にお勤めの方のレッスンでした。この方はもともと他の先生の教室に行かれていたのですが、レッスンが毎月第○週の○曜日の○時と決まっていてお仕事が忙しくなって決められたレッスン日に教室に行けなくなってしまい、泣く泣く辞めてしまったそうです。
ですがやっぱりお琴が好きでまた始めたいと思って琴教室を探していたところ、ご自宅の近くでたまたま私の教室を見つけて通ってくださるようになりました。
お仕事がとても忙しい部署でお休みもなかなか取れなくて、コロナ前はとにかく半休でも取れたら「明日レッスンに行ってもいいですか?」と連絡が来て急遽レッスンするという感じでした。でもコロナの影響でお仕事が落ち着いたおかげで、色々溜まっていた処理も終わり、最近はきちんとお休みも取れるようになってレッスンも月2回来られるようになりました。
前の先生は古典の曲を中心にレッスンされていたとのことでしたが、私がお琴で最近のポップスのアレンジをして弾いているのを聞いてくださって、こんな曲がお箏でできるんだ!と初めて知ったそうで、ぜひお琴でポップスを弾きたいということで教室に入ってくださったので、いつもアレンジの曲をレッスンしています。
独奏などは結構技術が必要で難しい曲もあるのですが、古典の曲で基礎をしっかり教わって身についていらしたので、とても上手に弾かれます。唯一苦手なのはリズムで、これは古典を中心にレッスンされてきた方に共通しているのですが、古典は基本的に4分の4拍子で進んでいって変拍子のようにリズムが変わるようなことがないので、皆さんリズムが変わってしまうのが苦手です。
裏拍を取らなくてはいけないリズムが入ると「1と2と3と4と」と数えたり「ンタンタンタ」と数えて一生懸命練習してくるのですがどうしても間違えてしまいます。そこでいつも私がお伝えするのは、「リズムを何か言葉にしてみる」ということなんです。例えば、「5拍子」は「ドラえもん」、「♩♪♪」は「ラーメン」、「♪♩♪」は「スカート」というように、身近な言葉や言いやすい言葉に変換して、そのリズムを弾く時には言いながら練習をする。言葉にすると、リズムのタイミングが明確になって劇的に理解できるようになり、グッと弾きやすくなります。しかも生徒さんは面白がって、次のレッスンの時には自分で考えた言葉で完璧にできるようになっています。
この方も苦手だったところが楽しくなったと言って、しっかり弾けるようにしてきてくれました。上手に弾けるようになって喜んでくれると私も嬉しいですし、一緒に考えるのもとても楽しいです。
3日もレッスンがあって3人の生徒さんがきてくれます。つまづいてしまうところを見つけて、スムーズに弾ける方法を見つけられるよう、いつものように一人一人しっかりと見ていきたいと思います。
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